Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

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右大腿部の痛み その2 (本日のロアン鍼灸整骨院の施術から)

右大腿部の痛み その2 (本日のロアン鍼灸整骨院の施術から) 

つづき

この方の場合は、寛骨、仙骨、恥骨 仙骨、腰椎を全てインダイレクトテクニックで行いました。インダイレクトテクニックはオステオパシー独特のテクニックです。
関節をわざと制限のある方向に持っていき、バランスポイントへ入れ、そのポイントをホールドしリリースさせる方法です。
文章で書くと簡単ですが、バランスポイントに入れる感覚とそのポイントをホールドし続けるのには訓練が必要となります。

因みに、先ほどのマッスルエナジーテクニックももちろんオステオパシーのテクニックではありますが、こちらは制限のある方向に持っていくためダイレクトテクニックに分類されています。

施術中、リリースは起こるものの、関節の変位がきれいに戻らない部位が何カ所かあり、 施術後、痛みの再評価を行った所、 結果は、多少の改善…。
何か違う気がするな…。

ここで、はたと気づきました。
なぜ、筋骨格のみにしか目がいかなかったのか?

とりあえず痛みを軽くしようと考えたのが大きな間違いでした。
人の身体にとりあえずは存在しないのです。
人間の身体には筋肉や骨以外にも、内臓、血管、神経が存在し、それらは膜を介し相互に関連しあっているのです。

そこで、頭蓋からグローバルに全身を再度評価してみました。
頭にコンタクトし小脳テントと大脳鎌を利用した全身の膜の評価方法です。

(ん?右の腹部にテンションを感じるな。)

さらに、膜のテンションを評価します。自分の手と体の微妙な動きにより、そのテンションを絞ります。
重みのあるテンションで、腰椎2~3番の横あたりに感じます。
これは右の腎臓の位置です。

腎臓は大腰筋の上を呼吸などにより上下に滑るように動きます。
大腰筋の中には腰神経叢が存在しており、大腿部や鼡径部の神経を支配します。
転倒により、腎臓周囲を覆う脂肪の層の固着や、腎臓の膜が直接スパズムを起こすことがあります。
それらが原因となり滑りの悪くなった腎臓は大腰筋を刺激し、腰神経叢に影響を出す事も考えられます。

再評価の結果、この患者さんの本当の身体の訴えは、腎臓にあったようです。
そこで、腎臓に対するマニピュレーションも行いました。

結果は良好!
前屈時の痛みのほとんどありません。

身体の評価結果を解剖学で判断し、その関係性を考え、原因を究明する事はとても重要です。
しかし、自分の主観ありきで解剖学と結び付けても、結果は出ないという事を再認識させられました。

患者さんを診るときは、その方の身体の声に耳を(手を)傾けることが大切ですね。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長