Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

院長ブログ

整体か整骨それとも接骨、はたまたマッサージ、いやいや鍼灸? その1

セミナー・その他

今回は巷に溢れている(整体・整骨・接骨・マッサージ・鍼灸)の違いについて説明したいと思います。 
自分の身体が辛い時、どこに行けばよいのかの参考になればと思います。

まずは整体から。

身体を整えると書いて整体。本当に整うのでしょうか?
実は、整体にはいろいろな問題点があります。

単なるマッサージ的な施術しか行っていないのに整体と謳っている所もありますし、
オステオパシーのような高度な技術や知識を要する施術を行っていても
整体として看板を出している所もあります。

なぜ、このような事が起きているのでしょうか?

それは、整体の資格が存在しないという事に起因します。
整体は国家資格ではないため、法律が存在しません。
その定義も存在しません。
そのため、どんな施術を行っても、施術している人間が整体と言えば整体なのです。

また、整体師とは国の認めた資格ではないため、自称なのです。

整体セミナーや整体スクールを卒業すれば民間の資格はもらえますが、
あくまでも民間の資格であり、数か月の勉強、酷い所は2~3日の勉強で民間免許が発行されます。(本当は民間の免許は免許でもなんでもないのですが。)

極端な事を言えば、もしあなたが今日から整体師を名乗っても全く問題ありません。

身体に対する知識が無く、施術のレベルが低い施術者が、他人の身体に触っているという現状があるという事です。
多くの整体院の中に、このような所も多数存在するという事を知っておいて損はないと思います。

ここで多数存在すると書いたのは、実は整体院の全てがそうではないということです。
極一部ではありますが、
医療系国家資格をもち、しっかりと知識と技術を整体院もあります。

この場合医療系国家資格とは、理学療法士や看護師・助産師などの方々です。

病院 から離れて、独立して治療家の道を選んだ場合、整体を標榜する事があります。
ただし、おそらくその方々は整体師は名乗りません。
自分の保有している国家資格名を名乗るでしょう。

私は医療系国家資格の鍼灸師・柔道整復師ですので、
(はり・きゅう)と(接骨・整骨)を謳っていますが、
私の行っているオステオパシーは、日本では整体の範疇に入るかと思います。

アメリカでは医師(ドクターオブオステオパシー)、
ヨーロッパではオステオパシーの国家資格を有した人だけがオステオパシーを行う事が可能です。
日本はオステオパシーの国家資格はありませんので、整体の扱いです。

日本にはオステオパシーの協会が多数存在しています。
また、スクール的なものも存在しています。

医療系国家資格を有していないと会員になれない協会から、
はたまた全くの素人にオステオパシー的な施術方法を教えている所も多数存在しています。

オステオパシーを学ぶには解剖学と生理学の知識が非常に重要ですので、
体の知識がない人にオステオパシーを教える事は、実は不可能なのです。

形だけのオステオパシーテクニックを覚えても効果は薄いでしょう。

このように日本のオステオパシーの現状もまた、
整体の現状と同じく玉石混交となっています。

日本ではオステオパシーも整体と同じく国家資格ではなく、法整備されていないからです。

医療系国家資格の有無を強調してきましたが、
国家資格を有している人の技術が優れているかと言うと、残念ながらそうではありません。

強調した理由は、医療系国家資格を有する人は、
少なくとも身体を診る最低限の知識を持っているからです。

医療系国家資格は、身体を診る為の単なるタート地点に過ぎません。
その後も努力を続ける事により治療家に成っていくのです。

(整体院に行って体のメンテナンスを受けるときの注意点 まとめ)

・自分の症状と施術内容が合っているか?
痛みや痺れがあるのにマッサージやほぐしメインの整体院に行っても意味がありません。
それどころか悪化する可能性があります。

・施術者は医療系国家資格を有しているか?
医療系国家資格者は治せる事を約束した資格ではありませんが、最低限の身体を診る知識を大学や専門学校等で学んでいます。
整体スクール卒の民間資格者の施術は解剖学や生理学、疾患に関する知識などの専門性に欠けるため、事故に繋がる確率も増えてしまいます。

整体院に行ってメンテナンスを受けるとき、上記2点に注意してみて下さい。

大切なご自身の体を守り、時間とお金を無駄にしないようにして下さいね。

東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長