Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

院長ブログ

整体か整骨それとも接骨、はたまたマッサージ、いやいや鍼灸? その2

セミナー・その他

今回も巷に溢れている(整体・整骨・接骨・マッサージ・鍼灸)の違いについて説明したいと思います。 
自分の身体が辛い時、どこに行けばよいのかの参考になればと思います。

今回は整骨院と接骨院です。

整骨院と接骨院の違いは?

実は同じです。

どちらも柔道整復師という国家資格保有者のみ標榜が許されています。
また、(ほねつぎ)も柔道整復師が標榜を許されています。

柔道整復師が開業する上で、保健所に開設届を提出しなければなりませんが、
その際に施術所の名称も登録します。
登録時に開設者が選んだ名称が○○整骨院か○○接骨院だっただけという事です。

整骨院・接骨院の特徴は、保険適応で行える施術があるという事です。
ここで注意が必要なのは、全ての施術が保険の適応になる訳ではないという所です

保険適応可能な疾患は、骨折・脱臼・捻挫・筋挫傷・打撲のみです。
つまり、障害理由が明確なケガのみです。

これは法律で定められており、
慢性的な肩こりや腰痛・神経痛などは保険の適応外なのです。

肩が凝ったから、腰がだるいからといって整骨院・接骨院で保険を使用しマッサージを受ける事は出来ません。

仮に慢性的な肩こりなどの倦怠感、腰痛などの痛み、坐骨神経痛などの痺れを、
保険の内容で施術したとしても、その症状が改善させるのは難しいでしょう。

なぜなら、保険で行える内容は、ケガの部位の固定・血流改善のための10分程度のマッサージ的な施術・電気治療程度だからです。

ケガに用いる施術方法を慢性疾患に対し行う事になるので、
何回施術しても結果はあまり期待できないでしょう。

先日いらっしゃった患者さんで、問診票に右肩の痛み、右背中の痛み、坐骨神経痛と問診票に記入されている方がいらっしゃいました。

お話を聞くと、他の整骨院でみてもらっていたが治らないため、
友人の紹介で来院したとの事。
症状的に保険適応ではない事を伝えると、この方は保険が利くと思っていたようです。
保険診療で出来る事と出来ない事を伝え、
慢性的な症状は、症状の場所に原因がある事はほとんどなく、
症状を出している本当の原因を調べて、その場所を第1に施術しなければならない事、
そしてそれらの施術は自費である事などを伝えました。

その方は6年ほど前よりその症状を訴えており、
マッサージ的な施術で症状をごまかすのではなく、本当に改善させて行きたいという思いもあったため、納得して頂きました。

ちなみに、この方に対しまず行ったのは肝臓と胆のうの施術でした。
この方の施術の話しはまたの機会に。

保険外での施術は大抵どこの整骨院・接骨院でも行っていますが、
内容は様々です。
マッサージ中心の所もあるでしょうし、
カイロを得意とする所や、
ロアン鍼灸整骨院ではFPNバランスとオステオパシーを得意としています。

その整骨院・接骨院が得意とする施術方法をホームページなどで確認して、
自分の症状と照らし合わせる事も大切です。

(整骨院・接骨院の施術を受けるときの注意点 まとめ)
・保険には適応範囲があり、ケガのみが保険の適応となる。
・慢性症状は保険の適応外(肩こり・腰痛・坐骨神経痛など)。
・保険外の施術は整骨院・接骨院により内容が違うため、
 自分の症状と照らし合わせる事が大切。

東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長