Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

院長ブログ

セミナー受講 (オステオパシーについて) その4

セミナー・その他

8 ストレイン・カウンターストレイン(SCS)
これはローレンス・ジョーンズというD.O.により開発されたテクニックです。
筋肉の起始と停止を近づけることにより、
筋肉の中にある筋紡錘のエラーが解除(1b抑制) され、
筋肉の過緊張が正常化するという生理現象が基本の考えです。

身体の緩む肢位を覚えれば出来るので、
取り入れている接骨院や治療院が多い感じがします。

ただ、少々コツがありまして、
SCSで筋肉に対しリリースをかけるには、
指で感じる筋膜がユルユルになるポイントの中央に対し、
バランスを取り続けることが重要となります。

ですので、緩み肢位だけ覚えて、
その形に身体を持って行っても筋肉の過緊張や痛みが取れないケースが多々あります。

因みに、緩み肢位を覚えてなくても、
筋膜が緩む感覚をとバランスを取る感覚があれば、SCSは出来ます。

ここでも膜の感覚が重要な要素なのです。

私も教科書的な緩み肢位、あまり覚えていません。

9 HVLA スラストテクニック
関節の制限を限局化しそこで軽いインパルスを加えることにより、
関節を解放するテクニックです。
その際、関節からポキッとクラック音がするケースが多いです。
カイロプラクティックで関節をポキッと鳴らす施術と同じです。

関節が鳴る施術は怖い。

その様なイメージを持つ方も多くいらっしゃいますが、
解剖学をしっかりと学び、
関節の角度を理解していれば、
基本的に事故は起こりません。

危ないのは見様見真似でやっている場合です。

YouTubeなどを見ると、
首を伸展させ回している施術者の方がいらっしゃいますが、
首の骨を通っている動脈(椎骨動脈)を損傷させる危険性があります。

このテクニックを正確に行うためには、
まず病変を検出し、
その関節がどのような角度で変位しているかが分からないといけません。

ここで、触診の技術と身体の中をビジュアライズする解剖学の知識が生きてきます。

さらに関節を限局化するためのセットアップも重要です。

私もセミナー受講後、
仕事終わりに曜日によってスタッフを変え、練習しまくりました。

スタッフにとっては地獄であったと思います・・・

因みにこのテクニックも同じセミナーを期間を空けて2回程受けてます。

10 膜の評価
テクニックはある程度覚えて来たものの、
どのような時そのテクニックを使ったら良いかわからない。
効果的にテクニックを使用するにはどうしたらいいのか?

実際、人の身体にはたくさんの制限箇所が存在します。

その中から重要なポイントを解放(リリース)することにより、
連鎖的に小さい制限は消えたりします。

なぜなら膜で全身は繋がっていますから。

実は身体の評価がなによりも大切です。
テクニックを沢山覚えるより大切です。
そして1番難しいかも知れません。

解決の糸口の一つになったのがこのセミナーでした。

その後、頭蓋から全身への評価の仕方などを覚え行き、
今もその感覚訓練は行っています。

東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長