Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

スタッフブログ

膝痛 (本日のロアン鍼灸整骨院の施術から) 

定期的にお身体のメンテナンスに来院されている患者さんが来院されました。 

この方の初診時の訴えは左膝痛でした。
テニスを趣味にしており、プレー中に痛めたとの事。
ただ、転倒や捻ったなど、明らかな原因は不明。

初診時の視診・触診・徒手検査等
膝周囲に若干の熱感と腫脹あり
左下腿部内旋位
膝蓋跳動若干の陽性
内側関節裂隙部圧痛あり
膝窩部、特に後外側支持機構周辺の圧痛あり
内側膝蓋支帯圧痛あり
膝蓋下脂肪体圧痛あり
既往歴として10年ほど前に交通事故にてむちうち損傷。 それ以来、首肩のコリが強く、酷くなると頭痛がするとの事。

熱感や腫脹は少ないので、膝の周囲や内部にある靭帯や半月板の損傷はあまり考えられませんが、念のため検査を行いました。
結果、マックマレーテストやラックマンテストなどは全て陰性。
内側側副靭帯を調べる外反テストも陰性。

膝の支持靭帯や半月板などに、大きな損傷の心配はなさそうです。
膝に感じる腫脹は、滑膜の炎症による関節水腫によるものでしょう。膝蓋跳動が若干の陽性になっている事からも、この事が伺えます。

関節水腫は、元々関節内に存在する関節液が過剰に分泌され、腫れた状態です。
一般的に言う、(膝に水が溜まった状態)ですね。

ちなみに膝の内部の組織が大きく損傷すると、関節水腫ではなく、血液がまじり、血腫となります。
ロアン鍼灸整骨院では、整形外科的徒手検査の結果、組織の損傷が大きければ専門医を受診して頂いています。 マニピュレーションや鍼灸を行っても、切れて離れてしまった組織は繋がりません。

メカニカル・膜の検査
上部頸椎の制限 第4胸椎の制限
心膜・横隔膜の制限
仙骨斜軸病変(骨盤)
左寛骨後方回旋(骨盤)
左中間楔状骨の制限
左距骨下関節の制限

過去のむちうちによるであろう制限が伺えます。
ただし、上記の内容を全てリリースする訳ではありません。
刺激の情報が多くなり、脳からのフィードバックを受けられなくなるからです。生理学的には、全ての徒手療法は正確な刺激情報による脳のフィードバックにより、異常な状態から正常な状態へと変化します。

また、1つの部位をリリースすると、そこに関連する他の部位が正常に戻る場合もあるからです。これは膜のテンセグリティーモデルにより説明されています。

施術 オステオパシーマニピュレーションと鍼灸
左中間楔状骨リリース
左距骨下関節リリース
左膝インダイレクトによる下腿内旋位の是正
膝蓋下脂肪体インダイレクトリリース
左膝窩筋部・膝蓋支帯・内側広筋に鍼施術

この方の膝痛は、本人が直接的原因の自覚がないことや、関節内に大きな損傷がない事から、膝に対する繰り返しのストレスにより、滑膜が炎症を起こし生じていると感じました。

右下腿部に比べ左下腿部が内旋しているので、この事が大きな原因になっているようです。 なぜ、内旋しているのでしょうか?

おそらく足根骨の制限に原因がありそうです。
足根骨の影響は足関節に作用し、その捻じれは下腿に伝わり、大腿部は下腿と反対方向に捻じれます。そのため、下腿と大腿の間にある膝関節は常にストレスを受けるという訳です。 そのため、マニピュレーションで関節の制限をリリースし、筋膜に現れたトリガーポイント様の圧痛点に刺鍼を行い、除痛と膝に対する過剰な負担を軽減させました。

その2に続きます。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長