Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

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交通事故による(むちうち)の本当の原因は その3

前回、前々回のブログ(むちうち1,2)では、仙腸関節、骨盤内臓、横隔膜、心臓を固定している心椎骨靭帯・上胸骨心膜靭帯・下胸骨心膜靭帯・心横隔膜靭帯、心臓の制限がむちうちに関与することを書きました。 

ここで心臓に制限が起こると付随して何が起こるか、長くなるので1つだけ説明させて頂きます。

心臓の右側には上下の大静脈が流入しています。心臓の右側に制限が起こる事で、大静脈の後ろを走行する右の迷走神経に大きな影響を与える事があります。
迷走神経は内臓の機能を調整する自律神経系(交感神経・副交感神経)のうち、副交感神経です。同様に心臓の左側の後ろには左の迷走神経が走行しています。
そして心臓の左側に制限が生じれば、左の迷走神経に影響を及ぼす事があります。つまり、迷走神経を介して、臓器の機能障害や自律神経障害が現れるかも知れないという事です。

むちうちでは自律神経症状が生じることも多いのですが、胸椎・頚椎の前をはしる交感神経の束が、交通事故による衝撃で胸椎・頚椎が変位し過剰に刺激される事と、心臓などの胸部内臓の制限による、迷走神経の影響も関与している可能性があることを忘れてはいけません。そのため、自律神経症状がある方はどちらも治療が必要となる場合があります。

むちうちの原因の最後は静脈洞の関与です。
頭も大きく振られるため、脳の静脈を心臓に流す太い静脈である上矢状静脈洞、直静脈洞、横静脈洞、後頭静脈洞などの静脈洞が制限を受け、頭蓋の静脈還流が悪くなる可能性があります。
静脈還流が悪化すれば、動脈の流れも悪くなります。これにより、頭痛や耳鳴りといった自律神経症状に似た症状を呈するかも知れません。

また、静脈還流の悪化はそれだけで痛みを強くします。これは、頭蓋だけではなく、体全体の静脈で言える事です。

交通事故によるむちうちの原因 まとめ
仙骨のロック(仙腸関節の制限)
骨盤内臓
腸間膜根
横隔膜
心臓及び心臓支持靭帯
静脈洞

酷いむちうちはこれらを治療する事が重要になります。
中等度以上のむちうちでは、首が痛いからと言って、首のマッサージや首の調整をメインに行うと、その時は、痛い首を診てもらった安心感と施術された感で、すっきりした感じになるかも知れませんが、悪化したり慢性化して行きます。

首の牽引も良くありません。おそらく、首の関節と筋肉にストレッチをかけ症状の改善を図るために使用していると思われますが、そもそも仙骨によって硬膜が引かれて、首に圧縮の力が加わっているので、関節は緩みません。
硬膜は伸びないからです。
硬膜に無理な牽引力を加え続ける事で、逆に関節の制限が強くなっていく可能性があります。
ロアン鍼灸整骨院にも、牽引器はありますが、むちうちでは使用しません。

首自体の治療は、先ほど述べたむちうちの本当の原因を治療した上で、最後に行うのがベストです。
それも制限のある関節や筋膜を優しくリリースするだけで十分です。
過去にむちうちをして以来、首の違和感や頭痛がある人は、むちうちの本当の原因が治っていない人です。
そのような慢性化した症状でも、本当の制限箇所を治療する事により、改善していきます。

まあ、むちうちに関わらず、大抵は症状のある部分に本当の原因はないものです。
実は、それを見つける事が施術よりも大変なのです。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長