Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

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交通事故による(むちうち)の本当の原因は その2

前回はむちうちの原因の一つ仙骨のロッキングの話しでした。 
むちうちの原因はまだまだあります。

骨盤内臓もむちうち損傷での首の制限の一因になります。
特に膀胱と女性では子宮です。

膀胱には尿がある場合、衝突時には衝撃ベクトルの影響で元の重さの何十倍にもなります。 そのため、膀胱を固定している靭帯にスパズムを引き起こします。

また、子宮は膀胱子宮靭帯、基靭帯、子宮仙骨靭帯、直腸子宮靭帯などの子宮支持靭帯、子宮広間膜などで固定されています。
子宮自体は歩行で上下にポンピングする程、その固定に柔軟性があります。
衝突による衝撃よってその柔軟性ゆえ、先の靭帯や膜に障害を受け制限を引き起こす可能性があるのです。
そして、これら骨盤内臓の制限はそのまま仙骨のロックをより強固なものにします。
またこれら固定靭帯から後腹膜を介し横隔膜にテンションをかけます。

小腸は腸間膜という膜で後腹膜に吊るされています。
後腹膜との付着部を腸間膜根と言います。衝突の衝撃により小腸は前方へ引かれます。
その際、付着部の腸間膜根に強いテンションが加わり、スパズムを引き起こします。
腸間膜根は後腹膜に付着するため、腸間膜根のスパズムは後腹膜にテンションを生じさせ、その力は横隔膜に及びます。
また腸間膜根のすぐ後方に脊柱があるため、体幹の伸展制限にも関与します。

横隔膜が脊柱と付着する所は右脚と左脚と呼ばれます。右脚は腰椎の3番、左脚は腰椎の2番に付着します。
そして脚の膜は仙腸関節及び尾骨に達します。
衝撃により、この左右の脚が損傷を受けます。これにより、仙骨・尾骨の制限を助長すると共に、先ほど述べた、膀胱や子宮の固定靭帯や腸間膜根のスパズムが脚の制限をより強固にします。

横隔膜には心臓支持靭帯である心横隔膜靭帯により心臓が付着します。
横隔膜の緊張は心横隔膜靭帯を介し、心臓を足方に引き下げます。
心臓には支持靭帯として心横隔膜靭帯の他、心椎骨靭帯、上胸骨心膜靭帯、下胸骨心膜靭帯が存在します。
心臓が引き下げられる事により、頚椎・胸椎と心臓をつなぐ心椎骨靭帯も引かれます。
その結果、頚椎の運動制限と痛みが生じます。

シートベルトをしているため、衝突時、シートベルトにより胸骨が圧迫され、胸骨と心臓をつなぐ上下の胸骨心膜靭帯にスパズムを生じます。
胸骨心膜靭帯のスパズムは心臓の動きの制限につながります。
この場合の心臓の動きとは、拍動ではなく、首や体を動かした時に生じる心臓自体の回旋の動きです。
この動きは、心臓の周りの膜の滑りによって生じます。
心臓の周りの靭帯や膜の制限によって、膜の滑りが制限されると、心臓の動きも制限されるため首の動きも制限されます。
これは、首から心臓につながる中頚筋膜や先ほどの心椎骨靭帯が線維性心膜と交通するためです。

心臓は血液が大量にあるため、衝突でその重さが何十倍に変化し前方へ移動しようとします。その際、心臓の膜、周囲の靭帯に強いテンションをかけ、スパズムを生じさせます。
これは先ほど述べたように、そのまま首の制限につながります。

長いですねこれ。3に続きます。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長