Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

スタッフブログ

背中の痛み・背中のコリ感  ある患者さんの症例から

背中の痛みや、肩甲骨の内側の強いコリ感。
このような訴えの患者さん結構多いです。
ロアン鍼灸整骨院でも、毎日必ず数名は来院されています。

背中の痛みは、肉体労働等による単純な筋肉疲労を除き、
背中の筋肉である僧帽筋や起立筋群などが単独で症状を出している事はほとんどありません。

慢性的な背中の痛みや肩甲骨付近の強いコリを感じている方は分かると思いますが、揉んでもその時楽になった気がするだけで、すぐに元の状態に戻ってしまいます。

これは、筋肉に重要な原因が無いという事を表しています。
他の部位にある一次病変により、二次的に筋肉が過緊張を起こしているのです。

では、どこに本当の原因(一次病変)があるのでしょうか?

胸椎と肋骨を関節する肋骨頭関節の前には交感神経幹と言われる交感神経の通り道があるので、胸椎の変位または肋骨の変位により交感神経は刺激を受けやすくなります。

交感神経が興奮すると血管が収縮し、また、交感神経は直接筋肉にも影響を与えるため、筋肉は過緊張を起こします。
交感神経は内臓の調節もしているので、同時に肺や心臓の機能にも影響するかもしれません。
先に肺や心臓の機能障害があれば、交感神経からの信号で筋肉の過緊張を引き起こします。

これらは、体性―体性反射、体性―内臓反射 内臓―体性反射と言われる人間が本来持っている反射によって引き起こされる現象です。

つまり、背中の痛みの本当の原因は筋肉ではなく、胸椎や肋骨、そして肺・気管支・心臓などの胸部内臓に存在している事が多いのです。

ここで、背部痛で来院された患者さんの症例を紹介したいと思います。

年齢60代 
女性
1カ月程前より、背部痛が出現。痛みで寝付けないこともある。

既往歴 半年ほど前に乳がんの手術を受けた。その他手術歴なし。
腰部脊柱管狭窄症あり。

検査・評価 第5頸椎、第4胸椎の可動性低下。左第4肋骨の固着あり。心臓の膜(心膜)の制限あり。 乳がんの術痕を中心に左肋間の固着あり。

胸椎の制限に対しマッスルエナジーテクニック、肋骨に対しインダイレクトテクニック、 心膜と心椎骨靭帯と胸膜に対しインダクションテクニック。 術後、頚背部の可動域改善と背部痛緩和が見られる。

再診
施術後しばらくしてから、痛みが増してきた様な気がしたが、就寝時には痛みが消え、久しぶりにぐっすりと眠れたとの事。 今はほとんど痛みが出ていない。
頚椎の制限に対しスラストを行い、背部筋に軽くマッサージを行い治療終了。

この方は乳がん術痕の癒着により肋間及び胸膜に異常なテンションが掛っていたのが大きな原因となっていたと考えられます。

肋間の固着から肋骨に制限がかかり、それが胸膜から横隔膜へテンションを掛け、横隔膜から心横隔膜靭帯を介して心臓にもテンションが掛り、心臓から心椎骨靭帯を介し胸椎へテンションを掛けたのでしょう。

テンションが掛り続けた胸椎はついに変位し機能障害を起こし、交感神経を過度に刺激した結果、背部の筋過緊張と痛みが出現したと考えられます。
痛みばかりではなく、なかなか治らないコリ感なども交感神経の強い関与が認められます。
放置せずに是非ロアン鍼灸整骨院にご相談ください。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長