Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

スタッフブログ

骨盤の(ゆがみ)について①。みなさんは骨盤がどのように(ゆがむ)のか、ご存知ですか?

骨盤の(ゆがみ)という言葉を、よく耳にすると思います。
ヨガのレッスンや美容、治療院や整骨院では、産後の骨盤矯正や体のバランス調整などで
骨盤の(ゆがみ)という言葉が登場しますね。

ロアン鍼灸整骨院でも、もちろん骨盤に対して施術をしております。
骨盤は上肢と下肢をつなぐ、いわば体の土台となる部分で重要な所という認識は、
皆様にもあるのではないでしょうか?
その土台に(ゆがみ)が生じれば、体に何かしら問題が起きそうです。


実は、私自身、一般使われている骨盤の(ゆがみ)という言葉が、
何を評価して(ゆがみ)と言っているのか不明な部分があります。

立っている姿勢が傾いているから、漠然と(骨盤がゆがんでいます)と言ってみたり、
ぽっこりお腹は(骨盤のゆがみが原因です)や、(腰痛は骨盤のゆがみが原因です)の様に、
骨盤の(ゆがみ)があまりにも一人歩きしているようなイメージです。

実際上記の症状は骨盤が関係する事も多いのですが、
どの部分がどのように、ゆがんでいるのか詳細に理解し、説明出来る
ヨガやフィットネス・インストラクター、美容部員、治療師・施術者が
あまりにも少ないのが現実です。


これには理由があり、
日本では鍼灸師や柔道整復師などの国家資格者を養成する学校、さらには医学部でさえ、
運動学としての仙骨と腸骨の単純な動きしか教えていないからです。
また、骨盤矯正なども単純な動きの制限の知識をもとに行われているため、
矯正出来ていない場合が多く見受けられます。
骨盤矯正でよくみられる、仙腸関節に対してのみ施術を行っても、ほとんど(ゆがみ)はとれません。

これに対し、アメリカやヨーロッパの医科大学などでは、
生理学的に骨盤には多数の軸が存在し、
それぞれの軸に対しての制限が起きると指導されているようです。
その制限により(ゆがみ)が生じるのです。

つまり、骨盤の評価は単純なものではなく、施術も単純ではありません。
残念ながら、解剖学や生理学などの分野において、
明らかにアメリカ、ヨーロッパの方が進んでおり、
手技療法においても日本は遅れをとっています。
例を挙げれば、日本の病院で理学療法士が行うリハビリの方法も、
アメリカやヨーロッパで開発されたものがベースとなっています。

私達のような徒手療法を行う者が、実はそのことを知らない・気づいていない事に
危機感を感じています。


我々施術者の中には、(日本の手技療法は伝統があり云々、鍼灸は伝統があり云々)とおっしゃる方がいらっしゃいます。
確かに伝統的な施術法は、長い経験に培われた施術の統計をベースにしているので、結果が出るものもあります。
逆に結果が芳しくないものや、プラセボ程度のものも存在します。
これでは、解剖学と生理学、すなわち人体の構造と機能を無視した施術法になりかねませんし、加持祈祷となんら変わらなくなってしまうでしょう。


パート2へ続きます。


中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長