頭・首・肩・背中の痛み・障害
(患者)
32歳 女性
(主訴)
首から肩、背中にかけて常に重く辛い。
デスクワークなので、仕事中に悪化する。
酷くなると頭痛がしてくる。
(既往歴)
29歳 ストレートネックと整形外科で診断
その他、内科や婦人科等は問題なし。
ロアン鍼灸整骨院では、問診時既往歴など詳細にお聞きしています。
これは、今出現している症状の本当の原因が隠れている場合があるからです。
例えば、虫垂炎などでお腹の手術をしている方は、お腹の中にある横筋筋膜や腹膜にも傷が付き、その術痕がそれらの膜を介して、身体の中から身体の遠く離れた部位にテンションを掛け続けた結果、肩が挙がらなくなるなどの症状を来す事がよくあります。
それは、手術直後に症状が出るのではなく、長い月日を掛け持続的に関節などを引き続けた結果です。
勿論、必ず症状が出る訳ではありません。
何故ならそのような異常な張力は、身体がどこかを犠牲にして代償しているからです。
その代償によってバランスが取れている間は症状として出現しないのです。
肉体的、精神的ストレスによってそのバランスが崩れた時、症状が出現するのです。
精神的ストレスも関係するの?
と思う方もいるかも知れません。
精神的ストレスを受けると、視床下部ー下垂体ー副腎系を介した神経内分泌の作用により筋肉や血管にも影響を与えるのです。
ですので、今出現している症状は子供の時の喘息が原因で、胸膜の硬さに由来しているなんてことも当然ある訳です。
この方の場合、ストレートネック以外に既往症は有りませんでしたが、施術中に過去の病歴を思い出す方や、今の症状に関係ないと思って仰らない方もいらっしゃいます。
身体の情報は包み隠さずお話しいただけると助かります。
さて、ストレートネックは確かに首の痛みや肩コリ、背中のコリや痛みの原因にはなるかも知れません。
ただしストレートネックは結果であって本当の原因ではありません。
ストレートネックになった原因がどこかにあるのです。
本当の原因の結果、ストレートネックを生じ、その結果として慢性的な肩コリや背中のコリ、頭痛を生じさせているのです。
では、その本当の原因はどこにあるのか?
そこを探し出し、本当の原因にアプローチをするのがオステオパシーなのです。
その2へ続きます。
東京・中野の整体・整骨・鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長