セミナー・その他
今回も巷に溢れている(整体・整骨・接骨・マッサージ・鍼灸)の違いについて説明したいと思います。
自分の身体が辛い時、どこに行けばよいのかの参考になればと思います。
最後は鍼灸です。
鍼灸を標榜・業としておこなえるのは医師または鍼灸師のみです。
鍼灸師も国家資格です。
ただ、どんな国家資格に対しても言えると思いますが、
その免許はその行為を行ってお金を頂いてもいいですよ、と言うだけのものです。
さらに最近の鍼灸の大学、専門学校では国家資格の合格率を向上させるため、
試験に合格するための勉強をメインに行っています。
その国家試験は筆記だけであり、実技はありません。
そのため、学校を卒業して国家試験を受け免許を得ても、
最低限の施術ができない鍼灸師が増えているのも事実です。
ただ、私たちのような鍼灸師や柔道整復師、理学療法士など、
人の体に対し施術を行う者は、免許を得た後で
どれだけ技術・知識の研鑽をつめるかに掛っています。
それは一時的なものではなく、研鑽・努力を続ける事が大切です。
そしてこの努力には終わりはありません。
因みに、偉そうに書いてはいますが、私も卒後数年は何もできないボンクラでした。
鍼灸は現在WHOでも体に対する影響が認められ、適応となる疾患も挙げられています。
また、アメリカでは積極的に鍼灸を取り入れている医師もいます。
そして、十分経験を積んだ鍼灸師は驚くべき結果を導き出すことが出来るのも事実です。
鍼灸には施術法が多数存在します。
大きく2つに分け簡単に説明すると、
1つは東洋医学の哲学に立脚した方法。
これは肝・心・脾・肺・腎の五臓の精気が弱くなることにより
病気や症状が発症するという考えの元に、
脈診・腹診・舌診等を行い証(その人の持っている体質的な病名のようなもの)を立てて、経絡・経穴(ツボ〉を利用して鍼灸を施す方法です。
2つ目は現代医学的に解剖学・生理学の観点から、
反射を引き起こさせる所に鍼灸を施す方法があります。
これらにはそれぞれ利点があります。
東洋医学に則った方法は、全身に影響を与え、内臓や自律神経の不調和にも対応できます。 現代医学的な方法は、痛みや痺れなど局所症状の緩和に向いています。
因みに東洋医学とは、
先に述べたように東洋思想・哲学に則った医学の事であり、
脈診・腹診・舌診などにより体を評価し、
証を立てて、補瀉(気血が少なければ補い、多ければ 取り除く)するものを指します。
勘違いし易いのですが、鍼灸や漢方薬そのものは東洋医学ではありません。
鍼灸は単なる物理的な器具であり、漢方薬はただの薬です。
施術者がどのような哲学・理論で施術を行うかによって変化します。
つまり西洋発祥の薬であるアスピリンを東洋医学の哲学・理論で処方すれば、
それは東洋医学なのです。
(鍼灸施術を受けるときの注意点 まとめ)
・当たり前ですが良く勉強し訓練された鍼灸師を選ぶ
・自律神経の不調・不定愁訴・病院等で原因不明と言われた痛みや痺れは
東洋医学的な鍼灸施術が得意な鍼灸師を選ぶ。例えば経絡治療。
・整形外科的に原因が明らかなもの、例えば単純なぎっくり腰や腰痛、肩の痛み、坐骨神経 痛などは、現代医学的な鍼灸施術が得意な鍼灸師を選ぶ。例えばトリガーポイント鍼灸。
ロアン鍼灸整骨院では、FPNバランス調整やオステオパシーに、
症状によっては鍼灸を併用し、皆様の症状の根本原因にアプローチしております。
東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長