Acupuncture & Moxibustion / Bone setting

スタッフブログ

脊柱管狭窄症について その2

前回のブログでは、腰部脊柱管狭窄症の病態や型、症状の発生原因を説明しました。 
今回はロアン鍼灸整骨院で行っている脊柱管狭窄症へのアプローチ方法を説明して行きたいと思います。

ロアン鍼灸整骨院では脊柱管狭窄症にたいして、オステオパシーと鍼灸を併用し施術を行っております。
痛みや痺れには鍼灸が著効を示す事がありますが、その多くは単純な筋肉性の場合、例えば筋肉のスパズム(攣縮)による痛みなどです。
鍼灸は関節の制限や内臓―体性反射による内臓からの症状に対しては、効果が得られにくい場合があります。
鍼灸は主に皮膚や軟部組織を刺激し体性―体性反射や体性―内臓反射を利用して、症状の改善を行います。

鍼灸で利用されるツボ(経穴)は、東洋医学では気の門戸と言われており、気が出入りする場所と考えられています。これは、解剖学・生理学が発達する以前の、昔の人々が経験により上記反射がよく起こりうるポイントを発見して行き、ツボ(経穴)と呼んだのです。
経験によって得られたこのツボ(経穴)には、現在では様々刺激に対しての受容器が多く存在している事が解って来ました。

ただし、体表のツボ(経穴)のみの刺激には、限界があるのも事実です。
関節の制限が強く、その制限が原因で痛みを生じていたり、内臓の膜のテンション異常により2次的に体に痛みを出している場合は、ツボ(経穴)による表層からの反射を利用した鍼灸のみでは効果が得られにくいという事です。

これらの痛みや痺れの場合は、実際に関節の制限を取り除き、関節の正常な動きを取り戻す事と、内蔵マニピュレーションや脊柱のマニピュレーションを行い、直接臓器の膜のテンションのバランスを改善させるか、痛みの原因となる脊柱の促通分節を治療する必要があります。

脊柱管狭窄症では、先天的な狭窄以外、狭窄症になるに至った原因があります。
それは、脊柱管に繰り返し掛ったストレスの原因が体のどこかに存在しているという事です。
腰部脊柱管狭窄症は下位腰椎に好発しますが、それは障害部分より上の腰椎を含む脊柱と、骨盤・下肢からの力がそこに集中しているという事です。

力が集中しているため、ウォルフの法則により組織が増殖し脊柱管が狭くなったのです。
つまり、実際に変性を起こしている場所のみを治療しても、その変性を起こす原因も治療しなければ、効果は出にくいか、効果があっても、すぐに元の状態に戻ってしまうのです。

例を挙げるとロアン鍼灸整骨院の狭窄症の患者さんで、股関節の屈曲拘縮が強く、骨盤前傾位、腰椎が過前弯の方がいらっしゃいます。

実はこの姿勢自体が脊柱管を狭める姿勢であり、この姿勢を改善させる事が症状の改善につながります。

この方の場合は、オステオパシーマニピュレーションにより、股関節を含む骨盤のリリース、後頭環椎、頚胸移行部、胸腰移行部のリリースを行い腰椎に対する圧縮の力を軽減させた後、狭窄部位である下位腰椎に対するアプローチを行っています。

そして、このような不良姿勢が続いていたため、筋肉の攣縮・短縮があり、この事も症状の増悪の一因となっていますので、関連するトリガーポイントや経穴に鍼灸施術を行います。 また、その日の状態に応じて、筋膜リリースやストレッチを併用したり、ご家庭で姿勢改善のための運動を行ってもらっています。

この方は、施術から2か月計5回程の施術で歩行距離も伸び、ほぼ普通に生活出来るようになりました。

ただし、骨性の狭窄が強いと効果が出にくい場合が多く、症状が進むと神経自体が変性を起こし膀胱・直腸障害や歩行困難・不能になる事もあるので、病院の診断を受けながら、施術を受けて頂けると安心です。

中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長