腰・骨盤・股関節の痛み・障害
ぎっくり腰や慢性腰痛など、上半身からの圧力と下半身からの反力が集中する腰は、
人間が二足歩行を開始して以来、常に痛みと隣り合わせにあります。
腰痛の原因は筋肉や筋膜、関節や内臓など様々な観点から説明されていますが、
骨盤(特に仙骨)と腰椎(特に第5腰椎)が原因の1つとなる腰痛をシンプルに説明して行きたいと思います。
まあ、シンプルに説明と言いながら、複雑になる予感が現時点でしていますが。
骨盤背面中央には仙骨という骨があります。
仙骨の上には腰椎の5番(L5)が乗っており、そこで腰仙関節を形成しています。
仙骨の動きは前に倒れるニューテーションと後ろに倒れるカウンターニューテーションと言う動きがあり、
L5は生理的に仙骨と逆の動きをします。
実際には、仙骨は上横軸・中横軸・下横軸・斜軸など多数の運動軸があり
ニューテーション・カウンターニューテーションは中横軸の動きです。
多数の運動軸を持つため人間はスムーズに二足歩行出来るのです。
ただし、運動軸が多いという事は骨盤の(ゆがみ)にも関係してしまいます。
またそれぞれの軸に対しての制限はそれぞれ腰痛の原因となりますが、
この骨盤の(ゆがみ)についてはまたの機会に。
仙骨が前に倒れ(ニューテーション)そこでロックすると、L5は生理的には逆の動きをするため後ろに倒れやすくなります。
つまり、腰を反らせるが、前に倒せない状態になります。
これは腰を前にかがませると腰痛を引き起こす原因の1つです。
逆に仙骨が後ろに倒れ(カウンターニューテーション)そこでロックすると、L5は前に倒れやすくなります。
つまり、前にかがめるが、腰を後ろに反らせない状態になります。 これは腰を後ろに反らすと腰痛を引き起こす原因の1つです。
腰痛に対する整体及び矯正には仙骨(骨盤)の評価が大切なんです、というお話でした。
今回はシンプルに説明できた気がします。
皆さんは前かがみになるのと腰を反らすのでは、どちらが辛いですか?
東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長