捻挫や肉離れが癖になるのは、癖になる原因があるからです。
原因
捻挫は足首に起こる事が多く、スポーツや階段の踏み外しなどで足首を捻る事により、足関節周囲の靭帯を損傷する事により生じます。
ただし、靭帯を損傷させるほどの力は、足根骨や骨間膜にも機能障害を生じさせている事が多く、それが捻挫後の足首の不安定性を生じさせる原因ともなります。
肉離れは太腿やふくらはぎに起こる事が多く、スポーツなどで急激に筋肉を収縮させた際、筋組織がその収縮に耐えられずに断裂する事により生じます。一般的には、筋肉の柔軟性が落ちている時に起きやすいとされていますが、筋肉の柔軟性は筋肉のみに依存せず、周囲の関節の柔軟性にも依存しており、関節の機能障害も原因となります。
放置すると
捻挫や肉離れは癖になるとよく言われています。捻挫の場合、靭帯が伸びたから癖になると思われがちですが、靭帯はそもそも関節を補強するため、強靭な結合組織で出来ています。つまり伸びる事はほとんどありません。捻挫が癖になる本当の理由は、重度の捻挫により靭帯が断裂し関節が不安定になった場合を除き、ほとんどは先ほど述べた足根骨や骨間膜の機能障害により、足関節が正常に機能しなくなった事にあります。
肉離れの場合は、筋線維が断裂した箇所は修復の過程で筋組織以外の硬い組織に置き換わります。そのため、その箇所にストレスが生じ再断裂しやすいとされています。ただし周囲の関節に機能障害が存在する場合は、筋肉の機能も低下するのでストレスが掛りやすく、これも再度肉離れを起こす原因になります。
ロアン鍼灸整骨院の施術方法
損傷部位の治療はもちろんの事、足根骨や骨間膜、その他関節に生じた機能障害を評価し治療します。このように治療する事で損傷部位に掛る負担を減らし、治癒を促進させるとともに、また慢性化や癖になる事も防ぎます。