坐骨神経痛・ヘルニア・狭窄症・胸郭出口症候群など
足の痺れと痛みを伴う腰痛の患者さんの続きです。
この方は、腰痛と左下肢特に後面部の痛みと痺れがあり、坐骨神経痛様の症状を訴えていました。
前回までのブログでは、理学的な徒手検査及びオステオパシーによる全身評価を行い 痛み痺れの本当の原因が判明しました。
今回は、その施術についてです。
(施術 オステオパシーによる整体・矯正及び鍼灸)
全身評価で見つかった部位に矯正を加える前に、鍼にてエネルギーの調整を図ります。
エネルギー?
なんだか怪しいと感じるかも知れません。
この場合のエネルギーとは、電気的エネルギーのことです。
人間には生体電気が流れています。
電気的エネルギーがあるから心電図や脳波が測れる訳です。
この電気的なエネルギーの流れは、生命の発生や成長に深くかかわっている事が解っています。
あまり知られていませんが、6歳くらいまでの子供では、指の第1関節の手前で切断された場合、ほっといても指先は再生されるという報告があります。
それだけ子供の形成力のエネルギー、電気的なエネルギーが強いということです。
ロバート・ベッカーという医師がサンショウウオの四肢切断し、電気エネルギーによる再生を可能した実験でも証明されていますし、クローン羊のドリーの生命の発現でも、生命を与えるために微弱な電流が用いられました。
つまりは、人間が健康でいるためには生体電機の流れが正常である事も大切なのです。
では、なぜ鍼とエネルギーが関係あるのか?
鍼はほとんどの人にとって症状がある所に行うイメージではないでしょうか?
これは鍼の一つの側面にすぎません。
本来鍼とは気の調整の道具です。
気?
そんなもんあるか!
まさに気のせい!
科学の時代に何言ってるんだ!
と思う人も多くいるでしょう。
ただし、気の研究も諸外国では行われているようです。
そして気とはエネルギーであり、その正体はまさに電気的エネルギーという見方が一般的なようですし、私もそのように感じています。
ツボは電気的エネルギーの出入口であり、経絡は電気的エネルギーの通り道です。
そして、五臓六腑(正確には六臓六腑)に過不足なく気(電気的エネルギー)が、経絡(解剖学的には体内のfascia-膜)を 通じて循環する事により、人間は健康に保たれるのです。
ただし、これらの気は環境の問題、精神的な問題、肉体的な問題により流れが悪くなります。
そして病気が発症するのです。
様々なストレス(食品添加物や大気中の化学物質、社会おける精神ストレスなど)にさらされている現代人は、エネルギーの流れが悪くなるのは当然であり、症状を持つ人は特に顕著です。
エネルギーの流れが悪い人は、本来の自己治癒力が落ちています。
そして徒手的なテクニックを用いても、あまり身体が反応しない事もあります。
特にここ数年は酷いです。
それは何故か?
大きな環境の変化に皆さん気付いていますか?
なんだか、鍼の話が長くなりました。
脈診による鍼により、エネルギーの流れが悪い箇所を調整後、オステオパシーによる全身評価で得た制限箇所を矯正しリリース。
左下肢の痛みはかなり軽減し、後屈時の腰痛も軽減。
制限箇所がリリースされれば、後は脳からの刺激に対するフィードバックにより、自己治癒が促進されます。
2~3日掛けて身体は更に良い状態になっていきます。
ここで深追いすると、刺激量が過多になり、脳(視床)が刺激をブロックし始めるため、効果は落ちてしまいます。
2間後に予約入れてもらい本日は終了です。
東京・中野の整体・整骨と鍼灸 ロアン鍼灸整骨院 院長